年齢を重ねると、身体機能や免疫機能が低下し始め、身体の不調を訴えるようになります。よくあるのが「腰が痛い」「膝が痛い」といった運動器官の低下が原因で生じる症状ですね。こうした症状は「ロコモシンドローム」(通称、「ロコモ」)と総称され、将来的に寝たきりの原因にもなります。このロコモは加齢のほか、運動不足による筋力低下が一因となり引き起こされることから、毎日の生活において適度に運動を取り入れることこそが健康長寿の秘訣であると考えられています。ここでは、身体機能が衰え始めた高齢者におすすめの運動を紹介します。
高齢者におすすめの運動
冒頭でも少し触れましたが、年齢に伴う足腰の痛みは筋力低下から来ることが多いです。筋力を上げるための運動としてはスクワットがおすすめです。また、片足を上げるだけの「片足立ち」や足の上げ下げなど、日頃の何気ない動作を通じて筋力を上げることもできます。動くことを厭わず、積極的に身体を動かすことが大切です。
高齢者、特に高齢の女性の方に多く見受けられますが、加齢により骨量が減り、骨が脆くなりがちです。なぜ女性に多いのかと言うと、閉経後、骨の形成を助けるエストロゲンと呼ばれる女性ホルモンの分泌が減少するためです。骨密度を上げるために、ジョギングやエアロビクス、太極拳、サイクリング、ゲートボール、卓球など、骨に対して適度な負荷がかかる運動が推奨されています。