我々人間の生活の基本は食生活にあります。若い頃の不摂生が老後の健康状態に表れるケースは多く、その点で30代から健康を意識し、バランスのとれた規則正しい食生活を送ることは健康長寿の秘訣であもあります。
とはいえ、たとえ加齢に伴う身体の不調が出始めていたとしても心配ありません。その時点で食生活を見直し、規則正しい生活を心がけさえすれば、健康を取り戻すことは可能です。ここでは、高齢者が食生活を送るうえで気を付けるべきことについて触れたいと思います。
コンビニ弁当、惣菜はNG
夫に先立たれ、一人で暮らす高齢女性は多く、70代女性の4人に1人が毎日一人で食事をしているという実態が農林水産省のデータにより明らかとなっています。自分ひとりのために食事の支度をするのは面倒なもので、ついコンビニの弁当やスーパーの惣菜などで済ませがちです。コンビニの弁当などは塩分が高めに設定されていることが多く、そのような食事を続けていると、生活習慣病に罹りやすくなります。
高齢者には「1汁3菜+果物」を!
食事の準備をするのが面倒だからと言って、食事を抜いたり、1品のみの食事で済ませたりするのは高齢者の健康に良くありません。そのような食生活を送っていると、やがて低栄養に陥り、要介護や死亡のリスクが上昇します。いつまでも元気に暮らすためにも、日々の食卓において「1汁3菜+果物」を心がけることが大切です。